セキュリティーインシデントとは?企業が知っておくべきリスクと対策
2021.09.29
セキュリティー複合機プリンター
情報漏洩、情報改ざんなど、私たちの周りには企業が備えるべきセキュリティーインシデントが多数あります。社会的信頼を維持し、顧客へ価値を提供し続けるためにもセキュリティーインシデントが起こらないよう危機管理をするともに、万が一の際にはすぐに動けるよう対策しておくことが大切です。
今回はセキュリティーインシデントに備える重要性と対策について解説します。
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セキュリティーインシデントの意味と対策の重要性
セキュリティーインシデントとは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。はじめに、その意味と対策の重要性について解説します。
セキュリティーインシデントとは?
一般的にセキュリティーインシデントとは、セキュリティー上の脅威になる事象のことを指しています。セキュリティーインシデントの例としては、「マルウェア感染」「不正アクセス」「情報漏洩」「情報改ざん」「データの物理的破損」などが考えられます。
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター「IPA」の調査「情報セキュリティ10大脅威2021」では、さまざまなセキュリティーインシデントの事例がまとめられています。
例えば、社内データが盗まれただけでなく暗号化され、メールやサーバーを使用できなくなり、一時業務停止の事態に追い込まれたケースが報告されています。また、メールの添付ファイルにウイルスが仕込まれ、メールの開封によりPCがウイルスに感染するといった事象も発生しています。そのほか、顧客情報が記載された紙媒体のデータを紛失し、情報が流出したという事例などもあります。
セキュリティーインシデントを未然に防ぐには、企業が自社の機密情報を十分に把握・管理し、セキュリティーを強化することが大切です。不正アクセス対策においては、システムの強化やマルウェア対策といった環境改善が有効ですが、紛失や置き忘れ、誤操作などは社員の意識次第で防ぐことが可能なインシデントと言えます。そのため、システム面での強化に加えて、社員のインシデントに対する意識改革を推進していくことが重要です。
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター「IPA」の調査「情報セキュリティ10大脅威2021」では、さまざまなセキュリティーインシデントの事例がまとめられています。
例えば、社内データが盗まれただけでなく暗号化され、メールやサーバーを使用できなくなり、一時業務停止の事態に追い込まれたケースが報告されています。また、メールの添付ファイルにウイルスが仕込まれ、メールの開封によりPCがウイルスに感染するといった事象も発生しています。そのほか、顧客情報が記載された紙媒体のデータを紛失し、情報が流出したという事例などもあります。
セキュリティーインシデントを未然に防ぐには、企業が自社の機密情報を十分に把握・管理し、セキュリティーを強化することが大切です。不正アクセス対策においては、システムの強化やマルウェア対策といった環境改善が有効ですが、紛失や置き忘れ、誤操作などは社員の意識次第で防ぐことが可能なインシデントと言えます。そのため、システム面での強化に加えて、社員のインシデントに対する意識改革を推進していくことが重要です。
出典
セキュリティーインシデント対策の重要性
セキュリティーインシデント対策が不十分である場合、企業の機密情報が漏洩してしまったり資産の盗難の被害にあったりする恐れがあります。情報改ざんなどのインシデントも発生する可能性があるので、危機管理において細心の注意が必要です。
セキュリティーインシデントに直面し、十分な処置を取ることができずに顧客の信頼を回復できなかった企業は、社会的な信用も失い、最悪の場合は事業の継続が困難となるリスクがあります。リスクを管理し、発生しうるインシデントに対し入念な対策を施すことで、有事の際もスムーズに対応することが可能です。
セキュリティーインシデントに直面し、十分な処置を取ることができずに顧客の信頼を回復できなかった企業は、社会的な信用も失い、最悪の場合は事業の継続が困難となるリスクがあります。リスクを管理し、発生しうるインシデントに対し入念な対策を施すことで、有事の際もスムーズに対応することが可能です。
セキュリティーインシデントが起こる主な原因
セキュリティーインシデントが引き起こされる原因について、代表的なものをいくつかご紹介します。
マルウェア感染
セキュリティーインシデントの原因として、まずマルウェア感染が考えられます。マルウェアはコンピューターに不正な動作を行わせる悪質なソフトウェアの総称を指しており、コンピューターウイルスやワーム、スパイウェア・トロイの木馬などのことです。マルウェア感染は、メールの添付ファイルやWebサイトの閲覧、ファイルの共有ソフトなどから感染するケースがあります。
不正アクセス
自社サーバーやネットワークが不正なアクセスを受けることで、個人情報が流出したりデータを改ざんされたりする恐れがあります。不正アクセスは、サーバーやネットワークの脆弱性によって発生するケースが多く、IDやパスワード漏洩に繋がる危険があるので注意が必要です。
印刷した紙からの機密情報の流出
印刷した資料が放置されていると、紛失や不正な持ち出しにつながり、機密情報が社内外に漏洩する恐れがあります。そのため、印刷物の放置を防ぐための対策を施しておくことも大切です。
例えば、印刷の際にIDカードの認証を必須にすれば、紙の放置を防ぎやすくなります。また、機密情報を印刷すると外部に持ち出すリスクが高まるため、紙の資料をスキャンし、データで厳重に管理することで、情報漏洩を防ぐ方法もあります。
例えば、印刷の際にIDカードの認証を必須にすれば、紙の放置を防ぎやすくなります。また、機密情報を印刷すると外部に持ち出すリスクが高まるため、紙の資料をスキャンし、データで厳重に管理することで、情報漏洩を防ぐ方法もあります。
データの物理的破損
何らかの原因で、データの物理的破損が発生するケースがあります。例えばPCなら、経年劣化のほか、不注意やぞんざいな取り扱いによっても破損が生じることがあります。定期的にメンテナンスを行い、正しく取り扱うことが大切です。
また万が一に備えて、データのバックアップを取るといった対策も必要になってきます。
また万が一に備えて、データのバックアップを取るといった対策も必要になってきます。
セキュリティーインシデント対策の方法
セキュリティーインシデントを回避するためには、どのような方法が有効なのでしょうか。対策について解説していくので、ご参考にしてください。
機密性を高める
自社の機密情報を閲覧できる人を制限すれば、情報の機密性を高めることができます。例えば、情報システム管理者の許可制で機密情報の閲覧、持ち出しを管理する方法もあります。他にも、情報システムの管理部署への入室を制限すれば、情報漏洩のリスクを低減させることができます。
機密情報、資産を一覧化する
第三者から不正アクセスを受ける可能性のある機密情報などは明確にしておき、一覧化して管理する方法があります。例えば、顧客情報・社員の個人情報・履歴書・研究データ・開発中のデータなどは、情報漏洩すると企業の信用問題に関わるので、機密性を高めることが重要です。
セキュリティーソフトを導入する
セキュリティーソフトを導入して、ネットワーク環境の安全性を高める方法があります。マルウェア対策・ランサムウェア対策・フィッシング対策・迷惑メール対策・ネットバンキング保護などの機能があるので、安全にWebサイトの閲覧などが可能です。何らかのウイルスに感染するリスクが低減できるので、安全に業務を遂行できます。
社員教育を推進する
研修の場を設けて、セキュリティーインシデントのリスクや日々の業務中に注意すべきルールを伝え、社員のセキュリティーリテラシーを高めることも大切です。例えば、機密情報の定義や取り扱う際のルール、添付ファイルをメールで送信する時の注意点などが挙げられます。
また、新たにセキュリティーソフトを導入した際は、導入の必要性、運用方法などを伝達しても良いでしょう。社員の意識が変われば、企業が一体となってセキュリティー対策を強化しやすくなります。定期的に教育の場を設け、社員のセキュリティーリテラシー向上に向けて取り組んでいきましょう。
また、新たにセキュリティーソフトを導入した際は、導入の必要性、運用方法などを伝達しても良いでしょう。社員の意識が変われば、企業が一体となってセキュリティー対策を強化しやすくなります。定期的に教育の場を設け、社員のセキュリティーリテラシー向上に向けて取り組んでいきましょう。
防災、防犯対策をする
天災や不意の事故によってサーバーがダウンしてしまうケースがあります。そのような事態に備えるためにも、耐久性の高いサーバーを使用したりサーバーの転倒を予防したりしておくことが大切です。また万が一、データが物理的に破損してしまうリスクに備えて、定期的にデータバックアップを取っておくことも対策になります。
他にも、機密情報が盗難にあってしまう可能性もあるので、機密情報は鍵のかかっている場所に保管するなどの対策が有効です。加えて、普段から機密情報が記載されている紙は、不要になったらすぐにシュレッダーにかけるなどの対応を徹底しておくとよいでしょう。可能であれば印刷は控え、スキャンしたデータ保存のみに留めるなどのセキュリティー対策を講じれば情報漏洩のリスクを低減できます。
他にも、機密情報が盗難にあってしまう可能性もあるので、機密情報は鍵のかかっている場所に保管するなどの対策が有効です。加えて、普段から機密情報が記載されている紙は、不要になったらすぐにシュレッダーにかけるなどの対応を徹底しておくとよいでしょう。可能であれば印刷は控え、スキャンしたデータ保存のみに留めるなどのセキュリティー対策を講じれば情報漏洩のリスクを低減できます。
セキュリティー対策が施された機器を導入する
より安全に業務を推進していくためには、使用する機器のセキュリティーにも着目する必要があります。その際は、導入機器のセキュリティー規格への対応有無について確認するのも一つのポイントです。例えば、コモンクライテリア(ISO/IEC 15408)や、ISMSクラウドセキュリティー認証などの規格が挙げられます。
情報漏洩のリスクを低減させるためにも、セキュリティー対策が施された機器の導入をおすすめします。
情報漏洩のリスクを低減させるためにも、セキュリティー対策が施された機器の導入をおすすめします。
企業のセキュリティー強化におすすめの複合機、周辺機器
セキュリティーリテラシーの向上を目指すなら、安全にドキュメントを共有・連携できる環境を整えることも重要な対策のひとつです。おすすめの複合機と周辺機器をご紹介しします。
カラーA3複合機
TASKalfa 7054ciシリーズ
ドキュメントの連携を安全に行うため、最新のセキュリティー機能を搭載。本体ストレージは、情報セキュリティーのための国際規格であるコモンクライテリア(ISO/IEC15408)認証に対応しました。また、最新のサーバー環境や通信環境で採用されているセキュリティー機能を多数サポートし、セキュリティーソリューションとの高い親和性を実現しています。
IDカードを使った出力管理でセキュアプリントとコスト削減を実現
TASKGUARD IDマネージメントシステム
IDカードを複合機にかざした後でプリントアウトが開始する、セキュアプリントシステムを構築できるソフトウェア。機密情報ののぞき見や放置プリントによる情報漏えいを防止します。またカラープリントの出力枚数制限ができるため、コスト削減にも効果的です。
信頼性の高いウイルス対策ソフトでPCを保護
TASKGUARDエンドポイントセキュリティー
エフセキュア社のウイルス対策ソフトを元にした信頼性の高いソフト「TASKGUARD エンドポイントセキュリティー」。ウイルス対策ソフトの自動バージョンアップで、PCの最新のウイルス対策を万全にします。
多様化するサイバー攻撃対策に最適なUTM
WatchGuard Fireboxシリーズ
多様化・複雑化するサイバー攻撃に備えるリスク対策に。インターネットとの出入口を多層防御で強固に守り、オフィスのネットワークセキュリティーを効果的に高めます。
セキュリティーインシデントの原因を把握して対策を施そう
セキュリティーインシデントによって、機密情報が漏洩してしまうと、一瞬で企業の信用が失われてしまう危険性があります。インシデントを防ぐためにも、起こりうる原因をあらかじめ把握し、対策を講じることが大切です。セキュリティーソフトの導入や機器の変更、社員教育などを通じて社内のセキュリティー面での体制を強化していきましょう。
京セラドキュメントソリューションズでは、UTMやエンドポイントセキュリティーなどさまざまなセキュリティー製品を取り扱っています。加えて、国際的なITセキュリティー認証に適合した複合機開発し、ご提供しています。
セキュリティーインシデントにお悩みの方、セキュリティー対策の必要性を感じられている方は、当社へお気軽にご相談ください。
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