課題解決

2018/05/25
セキュリティーレベルを下げずに
機器を集約する方法
ネットワーク分離を行いつつ、機器の増加も抑えるために、出力端末であるプリンターを集約するという方法があります。複数のネットワークに接続できるだけでなく、利用者の動線や効率を悪化させない機種を選ぶことがポイントです。
ネットワーク分離を維持して出力端末のみ集約
ネットワーク分離とひとことで言っても、実際にはシステムを扱うコンピュータ端末や、プリンターなどの出力端末など、複数の機器が各ネットワークに紐づいています。そのため、どこまで分離が必要なのか、ということも考えておられることと思います。
比較的利用者にかかるリスクが少なく、簡単に実施できる集約対策のひとつが、ネットワークの終端にある「プリンター」をまとめるという方法です。例えば、1台で複数のネットワークに接続できるプリンターを採用すれば、ネットワーク分離を行いつつ、機器の増加も抑えることができます。
集約可能なネットワークのカスタム性も考慮する
最近では、金融機関の営業所や店舗でも無線LANが利用されるケースも増えつつありますよね。そのため、
「奥にあるプリンターは、勘定系と情報系のネットワークで利用したい」
「カウンター付近に置いているプリンターは、情報系と営業所内の無線LANのネットワークで利用したい」
など、設置場所によって利用したいネットワークが異なることもあるのではないでしょうか。
同時接続するインターフェースオプションを選んで装着できる、カスタマイズ性の高いプリンターなら、このような個別の集約要望もかなえることができます。京セラの対応機種につきましては、商品紹介ページをご覧ください。
また、プリンターを複数台導入される場合は、できるだけ機種を同じものにすると、複数台のトナーが共通利用できるため、管理や発注の工数削減が期待でき、管理者の運用効率もさらに高まる可能性があります。

集約しても作業効率の落ちないものを選ぶ

次に、機器を集約する場合に気を付けなければならないことは、利用者への配慮です。
プリンター1台当たりの利用人数および印刷枚数が増えるため、これまでと同じ処理速度でも、利用者によっては
「以前より待ち時間が多くなった」
「自分の出力物がどこかに紛れてしまった」
など、以前より使い勝手が悪くなったと感じる可能性もあります。
例えば、分速35枚のプリンター2台を集約する際、それぞれ以前の印刷枚数が毎月各1,000枚程度だった場合は、同等のスペックを持つ機種1台にまとめても問題ありません。しかし、毎月各3,000枚程度印刷されていた場合は、スピード・耐久性ともに1ランク上の機器に集約されることで、効率ダウンのリスクを下げることができます。
京セラでは、お客様のご利用状況に応じた最適配置のご提案も実施しております。
安全・快適な機器集約をご検討の際は、ぜひご相談ください。