導入事例
増える外国人観光客とのコミュニケーション円滑化。誰もが楽しむことができる博物館へ。
高野山文化財保存会・高野山霊宝館
製品・
ソリューション
Cotopat® Screen(コトパット スクリーン)
- 字幕表示システム
- 業務効率向上
- 顧客満足度向上
- サービス
目次
高野山文化財保存会・高野山霊宝館(和歌山県)は、高野山の寺院が保有する貴重な仏像・仏画をはじめとした文化遺産を展示されている博物館です。国宝21件・重要文化財148件の貴重な作品に加え、すべての収蔵品数は約10万点にもおよびます。高野山の歴史を体感できる、国内外から多くの観光客が訪れる観光名所です。
増加する外国人のお客様への対応強化を目的に、Cotopat® Screen(以下、Cotopat®)を導入いただきました。導入を主導された高野山文化財保存会・高野山霊宝館 課長の赤堀様に、Cotopat®導入の背景や導入後の変化についてお話を伺いました。
高野山霊宝館
組織情報
業種 |
博物館 |
設立年 |
1921年 |
所在地 |
和歌山県伊都郡高野町高野山306 |
URL |
事例概要
背景
- ・増加する外国人のお客様への対応に苦労していた
- ・活用していた翻訳アプリは翻訳表示にタイムラグがあり、円滑なコミュニケーションが難しかった
- ・障害者差別解消法の改正による合理的配慮義務化の対応を迫られていた
導入
- ・Cotopat®を館内の受付、ミュージアムショップのカウンターに設置
- ・導入の決め手は翻訳表示のスピードと精度の高さ
効果
- ・外国人のお客様に対応するときの不安感が払拭された
- ・翻訳を介した際のコミュニケーションの円滑化
来館者の半分以上は外国人。外国人との円滑なコミュニケーションに課題
高野山文化財保存会・高野山霊宝館 課長 赤堀様
Cotopat®を導入された背景を教えてください。
最たる目的は、外国人観光客の対応強化です。近年、高野山エリアを訪れる外国人観光客は増えており、高野山霊宝館の年間来館者数は約5万人(2023年度)になりますが、その半数以上が外国人でした。欧米やアジアといった世界中からお越しになり、特にフランスを中心とした欧州から訪れるお客様が多い印象です。おそらく、日本文化を体験したい、精神性や美観が似ている真言宗の雰囲気を体感したいなどのニーズがあるのでしょう。また、2024年4月に障害者差別解消法が改正され、障がい者への合理的配慮が事業者にも求められるようになり、その責任を果たすことが重要だと考えていました。
今お話したことの根本にあるのが、私たちが理想的な博物館を目指すうえで大切にしている、「ユニバーサルミュージアム」という考え方です。性別、年齢、国籍、障がいの有無などを問わず、すべての人が博物館を楽しむことができるように配慮しようという考え方です。Cotopat®の導入も、そのユニバーサルミュージアムという考えが背景にあります。
Cotopat®導入以前に抱えていた課題を教えてください。
外国人のお客様が来館された場合は、外国語に堪能なスタッフが在籍していますので、そのスタッフが対応しています。しかし、すべての外国語に対応できるわけではないですし、不在の場合もあります。外国語に堪能な人材を採用することは非常に難しく、人海戦術では限界がありました。
そのため、翻訳アプリを活用していました。しかし、翻訳表示に少し時間がかかり、会話にタイムラグが発生していました。タイムラグが発生すると、会話のテンポがずれてしまい、お互いに不安感が募ってしまいます。
博物館内の受付やショップのカウンターにCotopat®を設置
導入の経緯について教えてください。
鉄道会社の窓口への導入に関する報道を見たことが、Cotopat®を知ったきっかけです。Cotopat®は社会の役に立つものだと感じました。その後、製品のデモンストレーションを拝見し、試験導入をおこなった結果、翻訳表示のスピードや精度の高さに満足し、本導入させていただきました。
Cotopat®をどのように活用されていますか?
館内の受付、お土産等を販売しているミュージアムショップのカウンターに設置しています。主に、外国人のお客様に対して、館内の巡り方や御朱印帳等の販売品のご案内で活用しています。
外国人のお客様とのコミュニケーションの不安感が払拭
Cotopat®の導入効果を教えてください。
外国人のお客様に対応する際の受付スタッフの不安感が払拭されました。来館者の半数以上が外国人のため、受付業務において多くの外国人に対応する必要があります。受付スタッフは「自分だけでお客様に対応できるか?」という不安感を毎日抱えていたと思います。Cotopat®のおかげで円滑なコミュニケーションが可能となり、受付スタッフの不安感が払拭されました。
また、Cotopat®は翻訳表示のタイムラグが気になりません。会話のテンポに影響なく、安心感のあるコミュニケーションができるようになりました。
Cotopat® Screenは134⾔語の翻訳表⽰、双⽅向表⽰は73⾔語に対応(2024年12⽉現在)
会話に合わせて図解や動画を表示できます
聴覚障がいのあるお客様に対しても、Cotopat®を活用されているのでしょうか?
聴覚障がいのあるお客様は、介助者が同行されるケースが多く、正直あまり活用する機会は少ないです。ただ、受付のあり方はお客様の第一印象を左右しますので、そういう場所でおもてなしや心遣いを表現することは大切だと思っています。Cotopat®を受付に設置することで、「障がいの有無に関係なく、博物館を楽しむことができるよう、私たちはサポートします」という博物館からの心遣いを伝えられると考えています。
誰もが楽しむことができる博物館へ
高野山霊宝館様の今後の展望について教えてください。
お客様には、真言宗の下で育まれた文化遺産の観覧を通して、その精神性を体感いただきたいです。また、高野山という聖域のなかで、私たちのおもてなしも含めて、安らぎを感じていただければと思っています。今後も、ユニバーサルミュージアムの考えに基づいて、誰もが楽しめる博物館へ変化できるよう工夫を重ねていきたいと考えています。
導入製品・ソリューション
Cotopat® (コトパット)
音声をリアルタイムで認識し、文字‧図解‧動画をスクリーンやタブレットに表示するシステムです。会話の聞き取りづらさを解消し、コミュニケーションを円滑化します。さまざまな窓口業務でのサービス向上、対応時間の短縮などに貢献します。
Cotopat®導入事例集
Cotopat®導入事例集
Cotopat®を導入したお客様の事例を公開しています。
高野山霊宝館を含む複数の事例をご紹介。導入以前に抱えていた課題や、導入後の変化をインタビューしています。
お役立ち資料ダウンロード
窓口対応・接客の品質向上のポイント
高齢者や聴覚障がいのある方、外国人など、様々なコミュニケーションを求められる窓口対応や接客の業務。本資料は、そのようなお客様の対応方法や心構え、トラブル防止策、新しいコミュニケーションツールをご紹介します。