ウォッチガード製品のspamBlockerエンジンの機能強化について
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン(以下、ウォッチガード)社より、同社製品のspamBlocker※1エンジンの機能強化に関する連絡が入りましたのでお知らせいたします。詳細につきましては、下記をご覧いただきますようよろしくお願い申し上げます。
1. 機能強化の背景
電子メールを通じたセキュリティー脅威対策をより強化するとともに、スパムメールの検知精度をより高めることを理由に、ウォッチガード製品のspamBlocker エンジンを、より高精度なスパムメール検知が可能なProofpoint社製※2のものに変更することになりました。
2. 強化される機能について
- メールヘッダー分析のためのIPレピュテーション機能強化により、フィッシング攻撃への対策を強化。さらにレピュテーション送信先は日本国内となるため、処理速度が向上。
- ブラックリスト情報などの多種多様な脅威インテリジェンスをクラウドで収集しメールセキュリティー機能を強化。
- Firebox内部で検査のためのキャッシュを保持しない方式となり、Fireboxの処理負荷を大幅に軽減することが可能。
- 検査対象のメールサイズ(ヘッダーのサイズ)が無制限となり、基本的に全てのメールがチェック対象となるためメールセキュリティーが向上※3。
- メール添付ファイルに対してハッシュによるマッチングが可能となり、検査処理を効率化可能。
3. 機能強化の開始
Fireware※4 OS Version12.5.4以降のFireboxデバイスにて対応
Fireware OS バーションの確認方法は、別紙「Fireboxファームウェアアップグレード手順書.pdf」(P.8~P.10)をご参照ください。
4. 機能強化のために必要な作業
弊社が提供しているリモートサービスにご加入されているFireboxデバイスについては、各リモートサービスの提供会社により順次アップグレードを実施しますので、販売パートナーやお客様による作業は必要ありません。但し、リモートサービスにご加入されていないデバイスや、設置後の環境変更(例:ルーターや回線業者の変更)などによりリモートアップグレードが出来ないデバイスについては、以下1、2のいずれかの作業をお願いいたします。
- リモートサービスにご加入されていないデバイスへの対応
お客様のネットワークよりデバイスにアクセスし、WebUIにてアップグレードを実施していただく必要があります。別紙「Fireboxファームウェアアップグレード手順書.pdf」をご参照のうえ、ご対応いただきますようお願いいたします。
Fireware OS 推奨バージョン:
・Firebox T10/T15/T30/T35/T50/T55/T70/200/M300 Ver.12.5.7
・Firebox M270/M370/M400/M440/M470/M500/M570/M670 Ver.12.6.4
(2021年3月23日現在) - 設置後の環境変更などによりリモートアップグレードが出来ないデバイスへの対応
お客様にてFireboxデバイスを再起動していただき、ご加入のリモートサービス会社へご連絡ください。再起動による解決ができない場合は、お客様にてルーターや環境を変更された業者にご連絡のうえ、リモートサービスをご利用いただけるようにご対応いただく必要があります。
尚、Fireware OS Version12.5.4以降のデバイスについては、アップグレードすることなく、機能強化したものをご利用いただけます。
5.機能強化を行わなかったデバイスについて
2021年8月1日以降、Fireware OS Version12.5.4以降にアップグレードされていないデバイスでは、spamBlocker機能はご利用になれませんがメール受信は可能です(spamBlockerデフォルト設定の場合)。メールセキュリティー対策機能を維持するためにも、Fireware OSをアップグレードしていただくことを推奨いたします。
6.その他
本文書の詳細につきましては、ウォッチガード社ホームページ(https://www.watchguard.co.jp/contents/apps/wp-content/uploads/spamblocker_Engine_update_20210401.pdf)に公開されております。
ご不明な点などがございましたら、ご購入店または弊社担当までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
注釈
- ※1受信メールの安全可否を判別し、有害なスパムメールをブロックしてマルウェアの感染を防止する機能です。
- ※2ウォッチガード・テクノロジー社によるハニーポット※5を使用したスパムメール検査テストでは、Cyren社エンジンのスパム判定率は96.5%、Proofpoint社エンジンは98.9%となり、Proofpoint社エンジンのスパム検査精度が高いことが確認されました。
- ※3Cyren社は最大2MBまで
- ※4ウォッチガードFireboxのファームウェアの名称
- ※5メールアドレスを広く公開し、スパムメールをおびき寄せるための環境
問い合わせ先
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