会社案内 > CSR活動 > 特集 生物多様性保全の取り組み

特集 生物多様性保全の取り組み

特集:生物多様性保全の取り組み

京セラドキュメントソリューションズでは2012年より生物多様性保全活動をEMSの活動に組み込み、国内の各事業所で生物多様性リスク調査を行い、その結果をもとにリスクの改善に取り組んできました。2016年からは生物多様性の保全活動に重点をおき、その中でも今では店頭で見かけなくなった「なにわの伝統野菜」の復活に取り組み、消えゆく野菜の遺伝子を保全し、遺伝的多様性の維持を図っています。

また社会貢献活動の一環として、「琵琶湖での外来種駆除活動」および「三草山ゼフィルスの森保全活動」などの生物多様性保全活動にも取り組んでいます。
*当社は国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)が運営する「にじゅうまるプロジェクト」に登録しています。

「にじゅうまるプロジェクト」のホームページは、こちらをご覧下さい。

なにわの伝統野菜の栽培

大阪は 江戸時代「天下の台所」と呼ばれたように、古くから食文化が栄え、その食文化を支える大阪独特の野菜が多数ありました。しかし、戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化、食生活の洋風化が進み、地域独特の歴史や伝統を有する品種が次々に店頭から消えていきました。近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという機運が高まり、昔ながらの野菜を再び味わえるよう、大阪府では「なにわの伝統野菜」の発掘と復活に取り組んでいます。現在、大阪府により玉造黒門越瓜や鳥飼茄子、守口大根、天王寺蕪など、18種類が「なにわの伝統野菜」に認定されており、当社はそのうちの4種類を本社敷地内で栽培し、貴重な遺伝子の保全に取り組んでいます。

当社が最初に「なにわの伝統野菜」の栽培に取り組んだ「玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)」は、江戸時代、ちょうど当社の本社正門前辺りにあった大坂城玉造門(黒門)近辺で栽培された越瓜で、当時はぬか漬けにしたものが玉造の名産品でした。お伊勢参りの道中食ともなったこの越瓜は、明治時代以降、近代化の波に押され姿を消していましたが、長い年月を経て2002年に玉造稲荷神社が栽培を始め、種を増やし、少しずつその栽培の輪が広がっていきました。当社は2016年から玉造稲荷神社のご協力のもと、この越瓜を本社敷地内で大切に育てており、7月に開催される当社の夏祭りで、収穫した越瓜を浅漬けにし、来場者の皆さんに地元玉造の伝統野菜を味わっていただいています。

また2017年9月からは「なにわの伝統野菜」の「天王寺蕪」と「田辺大根」を栽培しています。1月には収穫のピークを迎え、寒いなか甘みをぎゅっと蓄えた蕪と大根は、社員食堂でかぶら汁にして味わいました。そして2018年4月からは「勝間南瓜」(こつまなんきん)の栽培に挑戦しており、収穫した南瓜は社会貢献活動でお付き合いのある福祉施設に無償提供し、当社で毎月開催される福祉施設の販売会で、この南瓜を使用したクッキーやかぼちゃパンを販売していただく予定です。
都市化が進み農地が減ってしまった今だからこそ、都市の真ん中で地元大阪の伝統野菜の遺伝子を守り育てていくという活動は、大阪市に本社を構える企業として必要なことだと感じています。
当社は経営思想「共に生きる(LIVING TOGETHER)」のもと、今後も引き続きさまざまな形で生物多様性保全活動に取り組んでまいります。

大阪府の「なにわの伝統野菜」に関する取り組みについては、こちらをご覧下さい。

●当社が現在、栽培に取り組んでいる「なにわの伝統野菜」は、次の4種類です。

玉造黒門越瓜
玉造黒門越瓜

勝間南瓜
勝間南瓜

夏期栽培 4月〜8月
玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)
大坂城の玉造門(黒門)付近が発祥地。長さ約30cm、太さ約10cmの長円筒型の瓜。
勝間南瓜(こつまなんきん)
西成区玉出町(旧勝間村)が発祥地。1kg弱の小型の日本かぼちゃ。

天王寺蕪
天王寺蕪

田辺大根
田辺大根

冬期栽培 9月〜3月
天王寺蕪(てんのうじかぶら)
天王寺付近が発祥地。直径約8cmの扁円型の小蕪。
田辺大根(たなべだいこん)
東住吉区の田辺地区の特産であった白首大根。長さ約20cm 、太さ約9cmのずんぐりとした大根。

●以下は、2017年6-7月に行われた、玉造黒門越瓜の栽培から収穫までの記録です。

2017年6月 畝づくり
2017年6月
畝づくり

2017年6月 苗の植え込み
2017年6月
苗の植え込み

2017年7月 雄花がつき始める
2017年7月
雄花がつき始める

2017年7月 収穫前の畑
2017年7月
収穫前の畑

2017年7月 初収穫
2017年7月
初収穫

玉造黒門越瓜の浅漬けの試食会
2017年7月
夏祭りにて実施した、
玉造黒門越瓜の浅漬けの試食会

VOICE

社員栽培ボランティアの声

社員栽培ボランティアの声

多様性が大切と言われる今、私たちが日頃食べている野菜は、形がよく大量生産しやすいように品種改良され、どんどん画一化されています。一方、伝統野菜は形が不ぞろいだったり、成長が遅いなど、生産効率はよくありませんが、貴重な遺伝子が宿っています。
私たちは地域の一員として、この土地の歴史や文化の重みを感じながら、「なにわの伝統野菜」の貴重な遺伝子を守り育て、後世に伝えていきたいと思っています。

玉造黒門越瓜復活の地

玉造黒門越瓜復活の地

玉造稲荷神社 鈴木伸廣禰宜からのコメント

玉造黒門越瓜は、大坂城の玉造門(黒門)付近で江戸時代に栽培され、その質の良さから浪花名産となりました。玉造門のあった場所の筋向いとなる京セラドキュメントソリューションズ株式会社の敷地で栽培されるこの瓜は、まさに200年の時を越えたタイムカプセルのように思えます。この門を往来する人々で賑わった当時を回顧し、この瓜の成長する様子を語り合い、また高い栄養価をもつその
味を是非これからも楽しんで頂きたいと願っています。

その他の生物多様性保全活動

琵琶湖における外来種の駆除活動

当社では、2011年度より、琵琶湖南部の大津市なぎさ公園(滋賀県)で、琵琶湖の生態系に深刻な悪影響を及ぼす、ブラックバスやブルーギルなどの外来種の駆除活動を行っております。また、活動終了後には、なぎさ公園の清掃活動も合わせて行っています。
琵琶湖は淡水魚の重要な生息地となっています。滋賀県全体で外来種駆除を推進しているにもかかわらず、外来魚の生息量は年々増加し、琵琶湖における外来魚の生息量は約1,240トンいると推定されています

滋賀県水産課公表のデータより

駆除活動を行う社員ボランティア
駆除活動を行う
社員ボランティア
なぎさ公園の清掃活動
なぎさ公園の清掃活動

三草山ゼフィルスの森保全活動

当社では2010年度より、大阪府の最北端、能勢町にある「三草山ゼフィルスの森」の保全活動を行っております。三草山は大阪府の能勢町と兵庫県猪名川町の府県境に位置する標高564mの低山です。頂上付近には、広葉樹林の雑木林に覆われ、野生動植物の住処となっているゼフィルスの森が広がり、そこには、日本に生息する希少種のミドリシジミ類のゼフィルスという蝶25種類のうち10種類が生息しています。この地域は大阪府自然環境保全条例に基づき、緑地環境保全地域に指定されており、「日本の棚田百選」にも選ばれている、昔ながらの里山の風景を残した場所です。保全活動では、蝶の幼虫の餌となるナラガシワ・ヤマハンノキ・イボタノキの苗を植樹するとともに、それらを鹿が食べることを防ぐための防鹿柵を設置しています。過去3年間の活動で、0.38ヘクタールの敷地に、185本の苗を植樹するとともに、防鹿柵を設置しました。

ナラガシワの苗の植樹
ナラガシワの苗の植樹
防鹿柵の設置
防鹿柵の設置

松名瀬干潟の清掃活動

玉城工場では地域貢献活動として、毎年、三重県松阪市の櫛田川河口部に広がる「松名瀬干潟」の清掃活動を実施しております。松名瀬干潟は3種類の干潟が整った伊勢湾最大級の干潟で、海浜植物や水生生物など豊かな生態系が築かれた貴重な干潟です。NPO自然観察の指導員である三重中学校の先生やその教え子である中学生の皆さんから、干潟に生息する生き物などの説明を受けながら、海岸に散らばるゴミを参加者全員で拾い集めております。

清掃活動の参加者
清掃活動の参加者
清掃活動の様子
清掃活動の様子

このページのトップへ

会社案内 > CSR活動 > 特集 生物多様性保全の取り組み