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原材料・部品調達―製品含有化学物質の管理

 製品を販売する世界各国の環境法規制に対応するため、2003年に制定した「化学物質管理基準」に従い日々納入される部品の品質管理を徹底し、サプライチェーン全体にわたる化学物質管理体制を構築しています。

製品に含有する化学物質の管理

 法令で禁止されている物質を含まない製品をつくるためには、製造工程で使用する部品・材料・副資材のすべてにおいて禁止物質が含有されていないことが必須条件です。当社は、すべての部品・材料・副資材について含有化学物質調査を行うとともに、各工場に蛍光X線分析装置/フタル酸エステル類分析装置を設置して、EUのRoHS指令などで使用を制限された有害物質が含有されていないことを確認しています。また、お取引先様に対しては、禁止物質を含有しない化学物質管理体制が構築されているかを監査し、取引基準に合格したお取引先様からのみ、部品・材料・副資材を調達しています。

※ RoHS指令使用禁止物質:EU(欧州連合)は2006年7月以降、次の10物質を含む電気・電子機器の上市を原則禁止としました。
(1)鉛、(2)水銀、(3)カドミウム、(4)六価クロム、(5)ポリ臭化ビフェニール(PBB)、(6)ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)、(7)フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)、(8)フタル酸ブチルベンジル(BBP)、(9)フタル酸ジブチル(DBP)、(10)フタル酸ジイソブチル(DIBP)

●製品含有化学物質管理の取り組み

京セラドキュメントソリューションズ 製品含有化学物質管理の取り組み図

化学物質管理システム

 製品に含まれる化学物質を、化学物質管理システムを運用し管理しています。この化学物質管理システムはKDGPS(Kyocera Document Solutions Green Procurement System)と名付けられ、経済産業省が推進し業界を横断して利用が進むJAMP(アーティクルマネジメント推進協議会)の情報伝達スキームであるchemSHERPA-AI/CIに対応しています。調査依頼、調査回答はWebで行い、当社とお取引先様の状況が双方で確認できるようになり、お取引先様の負担軽減になるよう努めました。また、REACHの認可対象候補物質(SVHC)の追加や製品中の含有量計算などにも対応できるシステムとなっており、確実で迅速な化学物質管理ができる体制となっています。

●化学物質管理システム

化学物質管理データベース図

製品の含有化学物質の調査

 製品に関する各国の化学物質関連法令や環境マークに適合するため、2003年12月に「化学物質管理基準」を制定しました。また各国の化学物質関連法令の制定、改正などに伴い、その都度「化学物質管理基準」も改訂しており、EU REACH規則のSVHC追加物質やEU RoHS指令の適用除外項目の変更なども盛り込んでいます。

※ EU(欧州連合)のREACH規則(化学物質の総合的な登録、評価、認可、制限の制度:Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals)で付属書ⅩⅣ(認可対象物質)の候補となる、発がん性、生殖毒性など、人体への有害性懸念が高い物質

お取引先様への監査

 化学物質管理を確実に実施するため、新規にお取引を開始するにあたり、化学物質管理に関する監査の実施を徹底しています。原則として、この監査に合格したお取引先様とのみ取引を行うことをルールとしています。また、一度合格したお取引先様に対しても、毎年、「化学物質管理チェックシート」を配布し、お取引先様における日頃の維持管理について、ご自身で評価いただくこととしています。そして、当社でも評価結果の内容を審査することで、化学物質管理に関する運用が確実にできているかどうか、確認を行います。

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